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bBその1
けっこう凄いカッコしたクルマだと思う。ノーマルのまんまでドレスアップカーみたいな押し出しあるし、街中じゃエラく目立つ。兄弟車であるファンカーゴは個性を持ちつつ落ち着いたデザインって感じ。bBの方が圧倒的に存在感あるのだ。また、メーカー自らがドレスアップしてくるなんて、けっこうアグレッシブ。ドア開けてみたらインテリアまでいじってあるでやんの。ブラックバス釣りが好きな人を想定してるらしいけど、ルアー入りのドア内張りは初めて見ました。
さてこのbB、どんなクルマなのだろうか? ベースになったのはヴィッツである。トヨタが21世紀に向けて開発したコストパフォーマンス高いシャシで、前ページで紹介したWiLLも兄弟。すなわちスタイルこそ違うものの、ヴィッツとプラッツ、ファンカーゴ、WiLL、bBは兄弟関係ということ。この兄弟に共通していることは、高い衝突安全性と軽い車重、優れた燃費、そして適当な価格設定といったあたり。中でもWiLLとbBは強い個性を打ち出してきた。
bBの場合、これまでのトヨタなら絶対しなかったような領域にまで踏み込んでいる。最も解りやすいのがタイヤサイズ。ファンカーゴのタイヤサイズは175/65R14という常識的なもの。性能的には問題ないのだけれど、太いタイヤを履かせようとするとフェンダーと当たってしまう。したがって最大でも195/50R16程度までしか入らない。このサイズじゃ、ドレスアップカーとして大いに不満。ファンカーゴのボディ側面は大きいので、16インチタイヤくらいだと目立たないのだ。
そこでbBの開発するにあたり、太いタイヤを履かせることを前提としたそうな。あえて車幅を広げ、ホイールアーチを大きく確保。最小回転半径まで諦め(ここがトヨタとしちゃ画期的。スタイルのために使い勝手を犠牲にしたのだ)、215/45R17サイズ入るようにしている。チェーンも巻ける純正オプションのタイヤサイズですら185/65R15とくる。ドレスアップの基本はタイヤサイズ。ココを譲らなかったのは凄い。でもアフターパーツ屋サンの気合いはこんなモンでないと思いますぜ。
だってメーカーが想定したサイズじゃツマランでしょ。ドレスアップって予想外のことするから面白いのであって、メーカー御指定の範囲でやってもね〜。おそらく、そう遠くないウチ、19インチなど入れてくるショップがあるに違いない。そこまでやればワタシも「凄い!」と拍手したくなる。18インチ程度だと「よく頑張りました」くらいの評価。メーカー純正のドレスアップレベルでガマンしたらアカン。ウワッと驚くようなレベルを期待しておく。
ハナシがズレた。bBについても少し説明しておく。トヨタはいろんなユーザー層にクルマを売りたいと思っているらしい。じゃ調査してみよう、ということでアンケート取ったら、面白いことが判明したという。若くてアクティブなユーザー層にトヨタは人気ないのだ。なんとなく解るけど……。ヴィッツ兄弟の場合、ヴィッツやプラッツ、ファンカーゴを買うようなヒトは、トヨタのお得意サン。しかし若くてアクティブなユーザーにとってみると3車種揃って物足りない。
そこで若い女性を狙ってWiLLを。男性狙いでbBの開発に着手したのだった。クルマを見てどう思うだろうか? よく言えば狙い通り。悪く言えばミエミエというヤツか?いずれにしろ従来のトヨタ車と一線を画すること間違いない。確かに目立ちたがり屋のお兄さんにとっちゃ、性能を追求したファンカーゴは少しマジメ過ぎる。放課後の部活を一生懸命やってる同級生みたいなものだろう。bBはちょっと不良っぽい。このくらいなら乗ってもいいかな、と思わせるかも。
個人的にはbBみたいなスタイル好むの、若い男性だけに限らないと思う。むしろ若い女性層なんかどうだろう。少しヤンチャでスノーボード好きの女の子二人で夜の街に繰り出す、なんて時、bBが良く似合いそう。もちろん女の子二人でスノボしにいくのもいい。価格は手頃。衝突安全性だって十分確保されているから、ビギナードライバーにも安心してすすめられる。ワタシのムスメがbB買おうと思ってるんだけど、と言ったら止めない。WiLL+ジイサン二人というのは考えられないけどな。
ファンカーゴと共通のエンジンバリエーションを持つ。1500ccは110馬力でソコソコのパワー。1300ccになると突如88馬力まで落っこちてしまうが、実用回転域のトルクはキッチリあるので遅い感じはしないと思う。さすがに高速道路でアクセル踏んでも元気ないだろうけど……。もし太いタイヤ履かせるつもりなら、最初っから1300cc諦めましょう。太いタイヤ履かせると、予想外にパワー喰う。加速悪くなっちゃうのだ。撮影のため少し動かした感じだと、乗り心地は硬め。キビキビ感出そうとしたためだろうが、ヤンチャなユーザーなら全然オッケーだと思う。バネだけ切ってのローダウンにも対応してるんかなぁ。
こりゃいい、と思ったのがシート。コストをケチッていないようで、大げさに表現するとドイツ車のように表面がビシッとしてて、シート全体でクッションするような感じ。シートを即刻レカロに換えるヒトもいるけどbBはこのまんまのシートでいいんじゃなかろうか。変わったシートカバーなど掛けて遊べばよろしい。ATは普通のコラムタイプ。ファンカーゴと違ってハンドルについたスイッチでのシフトは付いていなかった。あんまり使わないのならいらん、ということだと思う。ハンドルは豊富なオプションがあり、コンビの革巻きなど選べる。エアバッグ対応のハンドルを後から買うと高いので、純正オプションにしておきましょう。
インテリアはセンターメーターが特徴。bBに限らず、ヴィッツ兄弟はセンターメーターを共通のアイデンティティとしているようだ。センターメーターの中じゃイチバン見やすいという意見多し。ワタシもそう思う。ちなみに見にくいのはファンカーゴのタコメーター付きタイプ。燃料計が大雑把なんだな。インテリアはファンカーゴのような遊びがない(換気口をひっくり返すとゴルフボールになったりする)。案外と質実剛健。ドレスアップしてくれ、ということなんだろうか。純正のオーディオは音を聞いてみたら大いに不満。最初から純正など考えず、社外品から好みのタイプを選ぼう。今やMD付きの一体型で5万円出せばイイのがあります。
割と四角いボディ形状だからとファンカーゴより広いラゲッジスペースを期待するとガックリくる。リアシートは前に倒すだけで床下収納もなく、ラゲッジスペースの床面もフラットにならない。凸凹しちゃってるのだ。もちろんファンカーゴを除くライバルモデルと比べりゃそれほど負けているワケでない。ファンカーゴがスゴ過ぎ。4WD車を選ぶとフロアは一段高くなる。かえってフロアがフラットになるから使いやすいという意見もあるけど、絶対的なスペースは小さくなりますな。大物としてはマウンテンバイクやスノーボードくらいで一杯か? 荷物運ぶ仕事してるんじゃないのなら、コレで十分だと思う。コンピューターくらいなら軽く積める。
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