1月11日に発表された新型エスティマながら、残念なことに試乗会を待ってると今月号の締め切りに間に合わない。ところがディーラーに行くと、すでに試乗車あるじゃないの! 今回試乗出来たのは、当初の売れ筋グレードになること確実な3リッターV6の『G』。2,4リッターモデルは遅れて発売されるそうな(公式には*月からの発売となっている)。聞けばエンジンの開発が若干3リッターより遅れたためらしい。
前置きはこのあたりにして試乗といこう。とても操作しやすいガングリップタイプのATセレクターでDレンジを選び、アクセルを踏む。するとどうだ。予想外に速いでないの! 考えてみれば車重1720sと、従来型エスティマより軽い。一方、エンジンパワーは160馬力から220馬力に大幅アップしている。どのくらいの動力性能だろうか?
これまでのエスティマはV6オデッセイと比べる対象でなかった。SC過給してたとはいえ160馬力を出すのがやっと。車重も****sあったのだ。オデッセイなら2,3リッターの方とイイ勝負。ところが新型エスティマは220馬力1720sとなり、オデッセイの210馬力/1690sに並ぶ。乗ってみてもスペック通り。甲乙付けがたいパフォーマンスを持っていたりして。
ハンドリングもオデッセイと好勝負。ライバルのミニバンを圧倒するハンドリング持つオデッセイながら、3リッターは素直な2,3リッターと比べクセある。V6搭載モデルはフロント重いせいか、アンダー強いのだ。エスティマだと3リッターでも違和感無い。予想してたよりエスティマっていいぞぉ! キッチリ攻めてみないと解らないけど、両車譲らず互角、と判断しておく。
エンジンそのものフィールはオデッセイが若干リード。エスティマも悪くないのだけれど、アクセル操作に対して敏感過ぎる。90qくらいで巡航しようとすると、アクセル開度はホンの少し。猛烈に疲れてしまう。オデッセイの方が自然。ただエスティマだとオプションでオートクルーズの装着が可能だ。ワタシならエスティマ選んでオートクルーズ付けるだろう。エスティマで90q巡航すると、リッター12〜13qくらい走るそうな。
意外なことにボディサイズはオデッセイの方が85o長く、10o幅広。最小回転半径もエスティマ有利10pだ。なのに乗ってみると大差ない感じ。また、高さで14pエスティマが大きいけれど、オデッセイでもタワーパーキングは難しいためサイズ的な使い勝手は同じようなもの。ところが居住空間は全然違う。特にサードシートの広さときたら「ホントに同じボディサイズなの?」とまで思う。
モデルチェンジでスペアタイヤの搭載位置をサードシート横から床下に移動させ、大幅な改善を図ったオデッセイだが、基本設計からサードシートの居住性をセカンドシートと同等に確保しよとしたエスティマとは勝負にならん。やっぱりオデッセイのサードシートだと、身長160p/50sくらいまでの体型が快適だと思える限度。エスティマなら180p/90s×6人で楽々移動出来る。
1BOXカーみたいに回転対座モード出来るのも、エスティマの得意技。セカンドシートを目一杯前に移動させ、サードシート最後方にセットすると、下手な応接室顔負けのスペースとなってしまう。エスティマのようにキッチリ走るミニバンで、ここまで広い室内空間持つのは凄いと思った。サードシートまで使う機会が多いなら、やっぱりエスティマサイズの居住空間が欲しいところ。
じゃエスティマとオデッセイ、ドッチを選ぶべきか? 価格はオデッセイが圧倒的にリーズナブル。エスティマの『G』に当たる『VZ』は2万5千円高いけれど、ナビゲーションシステムとボーズのオーディオが付く。ベーシックグレードの『X』と『VG』を比較しても、オデッセイが5万円安いのにHIDやオーディオを標準装備。計算するとおおよそ20万円くらいオデッセイが安い。
ちなみに4気筒を搭載するモデルを比べても、オデッセイ20万円くらい安い価格設定となっている。まとめると、走行性能やハンドリングはイイ勝負。サードシートの使い勝手でエスティマがリードするも、20万円くらい高い、ということになろう。サードシート重視しないなら、オデッセイ。重視すればエスティマ、だ。もし「好き嫌い」という評価軸ナシに両車を比べると、こうなるワケ。
あんたならどうする? こりゃ大いに迷いますよ! オトナの6人乗りも大いにありうる現在の家庭環境からすれば、やっぱりエスティマということになろうか。そのバアイ、1年待ってハイブリッド仕様にしますけどね。サードシート使わない家庭環境であれば、オデッセイにするだろう。さらに迷うこと書いておくと、燃費でも衝突安全性でも両車はイーブンたったりして。