このクルマ、ありそうで無かっ
たタイプのRVだと思う。使い勝
手は乗用車。雰囲気と遊ぶときは
RVという2面性を持つ。20世
紀最後のクルマとして乗ってみる
のも手か? そう割り切れば価格
も手頃である。


 ハリアーのコンセプトを一言で説明するのって大変に難しい。単純明快な解説を唯一の得意ワザとするワタシでさえ、東京モーターショーのTV解説をした時、激しく苦労したほど。確かその時は「アメリカで売るためのRAV4とかCR−Vみたいな車種です」みたいなコトを言ったと思う。クロカン4WDでなく、かといってSWとするのも無理。しかしながら車高やスタイルからすればクロカン4WDだし、FFバージョンなどはSWと同じ使い勝手を持つのだ。
 もっと裏ネタをバラすなら、トヨタにとっての秘密兵器だったりもする。御存知の通り4ドアセダンは絶不調。トヨタの販売状況を分析したところ、マーク2などのユーザーはオデッセイなどの”乗用車みたいに使えるちょっと大きなRV”に逃げてしまってることが判明。こらマズイ! と思ったのだろう。かくしてマーク2から乗り換えても問題ないような、乗用車的RVの誕生となったワケ。


 したがってエクステリア&インテリア共に、質感たるやマーク2も真っ青状態。押し出しの効くフロントマスクを与え、大柄なボディの要所要所に光りモノ(メッキ)を配して雰囲気を盛り上げる。インテリアだってアッパーミドルクラスの乗用車より高いクオリティを持っているため、CR−Vなどと比べるとカンペキにクラスが違う感じ。これならマークUから乗り換えても、むしろ高いクルマになったと思えるに違いない。とりあえず上級グレードの3リッターV6エンジン搭載車から味見みてみることにした。
 エンジンを掛けると、さすがにスムース。特殊な防振システムを採用したということだけれど、マークUクラスの乗用車と比べても静かだ。Dレンジをセレクトして走りだす。それほど軽いボディじゃないが(4WDで1750s)、220馬力という大パワーエンジンを搭載するためグイグイ加速してしまう。聞けば3リッタークラスの乗用車と同じレベルの加速性能を持っているとのこと。ATはトヨタ自慢のステアマチック。ハンドル部分にシフトアップ&ダウンのスイッチが付いており、ATのセレクトレバーを『M』の位置にすると、ボタン一つで変速可能。マニュアルミッションのように早くギアが変わる。



 乗り心地は予想外にスムース。舗装路だけでなくダートまで走ってみたけれど、ドタバタしない。これなら北海道あたりのダート路面を長時間走ったって平気そう。ワインディングロードも乗用車と同じ感覚で走れた。気になる燃費だが、10・15モードで8、8q/リッター。高速道路の100q巡航なら10q近く走るとのこと。でもこの最上級グレード、個人的にはオーバースペックだと思う。4WDからV6まで何でもありのイケイケ的スペックなど時代遅れ。本命は次の2、2リッターだ。

 とにかく安いのが気に入った! オートエアコンからABS、オーディオ、木目調パネルまで全部標準装備し、FFモデルなら239万5千円! ちなみに装備内容は3リッターと全く同じだ。一方、車重は1590sと160s軽くなり、燃費だって10・15モードで9、5qまで伸びる。3リッターと違い、ガソリンもレギュラーでいいし……。サイフにも環境にもやさしいのだ。雪道を年中走るヒトなら4WDをプッシュするけれど、年に数回のスキードライブくらいであればFFで十分だろう。
 試乗してみると、さすがに3リッターほどの元気は無い。しかし3リッターと比べると差が解るのであって、2、2リッターしか乗らなければ十分満足出来るレベル。というのも今回は2、2リッターを先に試乗したんだけれど、3リッターに乗るまで「これでいいじゃないの!」と思っていたのだ。4気筒エンジン特有の振動も、バランスシャフトのせいで気にならない。その他の部分は全く同じ。乗り心地、ハンドリング共に高い点を付けておく。
 参考までに書いておくと、2、2リッターでも最高速は160qくらいに達するとのこと。これはRAV4やCR−Vより気持ち速く、3リッターエンジンを搭載するミニバンやクロカン4WDと同じレベル。これだけの動力性能を持っていれば、何の不満もないと思う。


 シートは全席余裕のよっちゃん。リアシートの前後スライド機能が付いているため、一杯まで後ろに下げれば身長183pのワタシだって写真の通り(フロントシートも183pに合わせてある)。ラゲッジはSWのように、6対4の割合でリアシートの背もたれを前に倒すタイプ。さすがにスキー板を真っ直ぐ積めるほどの長さまでは無いものの、スノーボードくらいなら楽に飲み込む。絶対的なラゲッジスペースも、上下方向に余裕があるため4人分のキャンプ用品やスキー&スノボグッズ、海外旅行用トランク4つ+4人まで大丈夫。
 書き忘れたが、排気ガス低減システムはプリウスやアコードLEVと並び世界トップ水準。只でさえクリーンなガソリンエンジンの排気ガスレベルを、70%も下回っている。2000年に予定されている次世代の排気ガス基準をクリアしているからエラい。アクセルをガンガン踏んで下品な運転をすれば台無しだけど、大人しく走れば燃費も排気ガスもいいのだ。また、衝突安全性は最新のGOA。雪道にありがちなもらい事故なども、ハリアーに乗っていれば相当安心でしょう。以上、大きなボディさえ気にならないのなら、けっこう魅力的なRVだと思う。


   以下ベストカーの記事です。

 昨日、吉祥寺でグリーンの目になるコンタクトレンズを買った。店員は「お客サマの年齢ですと茶色が無難だと思いますケド……」という制止したが、シカトぶっこく。並びにあるマツモトキヨシで、ベネトンのヘアスプレー(ブルー。洗えば落ちるタイプ)を購入。サクサク家に帰り、両方試す。なぜか持っているストリート系の衣服など身につけ、フェラーリのワックス掛けをしてたら、中2になるムスメが「このエロガッパ!」だと。嬉し過ぎるじゃないの!
「このところ毎日つまらないんですけど!」という読者諸兄にすすめたいのが”遊びに使えるクルマを買う”という作戦。休みの日が待ち遠しくなると思うぞ。おそらく冬はゲレンデ。それ以外のシーズンなら、オートキャンプなどやってみたくなるに違いない。セダンやスポーティモデルを持っていた時と、ずいぶん変わった休日の過ごし方になるんじゃなかろうか。



 RVの魅力ってナニか? すでに持ってるヒトなら説明するまでもないな。そう。クルマを買うと”遊び”まで付いてくるのだった。例えばカリカリのスポーツモデルを買ったとしよう。この手のクルマって、走りがイノチ。よって当然ながら元気良く走りたくなると思う。RVも全く同じこと。手に入れた瞬間からムクムクと遊びたくなってくるから不思議でないの! 走りの大魔王だったワタシが代表的存在か?
 最初にハマッたのがオートキャンプ。8年前、アメリカでレースをやった際(ショールームストックカークラス。優勝もしたんだぞ!)、モーターホームを借りて転戦したんだけど、これ凄〜く気持ち良かった。外で飲む酒のウマいことウマいこと!即刻アメリカでイチバン小型のモーターホームを土産にして帰国。以来オートキャンプ親方に変身する。極上和牛のシャブシャブ+八海山(日本酒です)ガブ飲みの幸せ度ときたら、筆舌に尽くしがたいです。

 しかぁし! RVに共通するのは「普通の道での使い勝手がアカン」という点。モーターホームの場合、運転する楽しさを放棄しなければならない。いくら完成度の高いクロカン4WDでも、ワインディングロードはニガ手である。そんな中、デビューしてきたのがハリアーだ。このクルマ、口八丁の自動車評論家でも一発で解説しにくいコンセプトを持つ。クロカン4WDでもなく、かといってステーションワゴンやミニバンでもない。そんなら何だろ?
 ハリアーの試乗レポートを頼まれた時、ワタシは迷うことなく「スキーに行かなくちゃ解らないでしょうなぁ!」と答えた。雪道を走ってクルマのチェックをしたかったからだ(決してスキーをしたかったワケでない。念の為)。聞けば試乗車にスタッドレスタイヤとキャリアが付いているそうな。編集部加藤君はスキー好きらしいので、スノボを始めたばかりの女の子も誘い、休日でもリフト待ちのない越後湯沢・加山キャプテンコーストに行く。

 まず高速道路で燃費チェック。いつもの通り90qで巡航すると、練馬料金所〜前橋IC間の平均はリッター当たり10、5qだった。今回の試乗車はハリアーの中で最も重い3リッターの4WD。FFなら12%くらい。2、2リッターのFFだと20%程度良い燃費になるハズ。これだけ走れば同じ排気量の乗用車とイーブン。流れに乗って走れば燃費が悪化するだけでなく、東京−越後湯沢間167q区間でも到着時間は10分くらいしか変わらないのだね。
 静粛性や乗り心地も乗用車と同じレベル。その気になってアクセルを踏めば、速度リミッターが働くまで加速する(高速道路だと100qでココロのリミッターが作動)。逆に考えると、踏めば速いからユックリ走ったってイライラしないのだ。いずれにしろ舗装路を走っている時は、乗用車と同じ使い勝手だと思ってよかろう。ちなみに2、2リッターだと最高速が160q少々とのこと。

 ハンドリングはどうか? 例によってワインディングロード風のテストコースを攻めてみた。すると面白いこと面白いこと。スポーツカーと違い絶対的な速度は速くないが、タックインやブレーキングドリフトなどのリクエストにも応えてくれる。相当横を向いてもキチンとコントロール出来るのには驚く。その気になればスポーティドライビングが可能。
 それでいて185oというロードクリアランスを確保しているから、河原や荒れた林道みたいな悪路まで走れてしまう。つまり「何でもアリ!」ということなのだ。アッパーミドルクラスのセダンと同じ快適性&質感と、その気になれば攻められるハンドリング、クロカン4WDに迫る悪路走破性を持つという寸法。シャヅナのイザム(知らないオヂサンは若い女の子に聞くこと)のように、新しい価値観を持ってるんだと思う。


 この手のクルマを買ったヒトの大半はウインタースポーツに興味を持っているそうな。そういや長野オリンピック、妙に盛り上がりましたね。一番簡単に出来るのはスノーボード。ワタシも37歳の時に始めたけど、2時間で何とか滑れるようになった。道具はボードとブーツのセットで1万9800円から。スキーは『カービングスキー』がイケてる。少し滑れるヒトなら、コレ履くとタマげるくらい上手くなった気がすると思うぞ。今シーズンから大幅に安くなり、ビンディングとセットで2万4800円あればOK。クルマは間に合わなくても、今シーズンの残りは1ヶ月少々。ぜひとも試してみるように! 4月からはオートキャンプのシーズンに。これまた安売りのテントや寝袋も出回っていて、入門用のセットなら2人分で1万5千円くらい出せば買える。


 今回の試乗車は3リッターの4WD(293万5千円)だったけど、BCを読んでるようなヒトなら運転が上手だろうから、24万円安いFFで雪道も走れると思う。FFの3リッターって、0〜400mを16秒少々で走ってしまうくらい速いのだ。個人的には2、2リッターをプッシュしておく。このエンジン、低中速トルクを重視しているため、全然不満なく走る。で、プライスは239万5千円! リースプログラムを使えば、月々*万****円(ボーナス月**万円)だってさ。この価格帯のクルマとして考えると、押しの強さじゃナンバー1か? けっこう気に入るのがフロントマスク。ライオン男よりダースベーダーの方が似合うと思うんですが……。ぱぁっとしない御時世だけに、思い切って雰囲気の変わったクルマにでも乗り換えたらいかがざんしょう。