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ナディア
あんまり評判よくないタイ産のおコメも、おナカ減ってる時だったら十分オイシイ。安いおサケだって、他にアルコール無いときはけっこう飲める。セダンって、それと同じじゃないだろうか?戦後のニホンは、クルマに対して精神的な飢餓感があった。したがってトランクさえ付いてれば、小さくて使い勝手イマイチでも満足出来たのだろう。ところが何でもアリの時代を迎え、皆さん自由な考え方をするようになりつつある。おコメもウマいものはウマい!おサケだってウマいものがウマいのだ。ではウマいセダン、どういったものだろ?
コンパクトな”セダン”についちゃ、圧倒的にミニミニバン優勢。全長4m前後のクルマにトランク付けたら、もはやヒトの乗る場所を削らなアカン。トランク削って2BOXにしても、やっぱり居住スペース足りない。そこで高さ方向で広さを確保しようという動きになった。ミドルクラスはステーションワゴンが人気だ。このサイズになってくるとリアシートスペースもソコソコ確保出来る。じゃ、ラゲッジスペース広げましょうとなったワケ。だったらミドルクラスのセダンはステーションワゴンかでいいのか。そんな折、トヨタが「新しい時代のセダン」としてナディアを出してきた。 このクルマ、ジャンル分類をするとしたら、ミニミニバンとなろう。やや違うのは、メーカーがミニミニバン作ろうとしたんでなく、セダンを作ろうとしている点。となるとモンダイとなるのが「セダンとは何だ」という大きなテーマだったりする。トランクの有り無しというのは貧しい考え方だと思う。機能面で考えるなら「オトナ4人と人数分の荷物を積み、快適かつ効率よく移動出来る」というあたりじゃなかろうか。この要求をキッチリ満たそうとすれば、マークツーくらいのサイズが必要。コンパクトなボディだと、絶対的な室内スペース足りない。
かといって3列シートのあるミニバンだと、スペースが余っちゃう。ステーションワゴンは4ドアと同じ使い勝手を持つも、リアシートのスペースや快適性で、アッパーミドルクラスのセダンに勝つことは難しい。といったことから考えると、ナディアのような2列シートのミニミニバンも有利なボディ形状としてクローズアップされる。4人乗って余るスペースなく、しかもリアシートの広さときたらセルシオクラスに匹敵(ナディアのリアシート、ホントに広いです)。残るのは効率や、走っている時の快適性&静粛性といったところ。つまりネンピよく、しっかり走ればいいってことだ。 走ってみました! まずミニバンがイチバン不得意とするワインディングから。いつも使っているテストコースとあって、背の高いクルマにゃ少しオーバースピードかな? と思える速度でコーナーに進入。ハンドルを切り込むと、予想外に安定している。ミニバンにありがちな、グラッと不安になるロールがない。もちろんロールするんだけど、ユックリした挙動なのだ。普通、重心高いとペッタリしたロールになるから不安になるワケね。ナディアのベースとなったイプサムやガイアにも共通することながら、このシャシは「当たり」だと思う。
となれば攻めるしかない!2ラップ目は思い切り行く。コーナー進入でアクセルオフ。フロントに荷重してやりつつ、ハンドルを切り込む。いわゆるタックインというヤツ。これを決めると、面白いようにテールをスライドさせられる。ミニバンというより、普通のセダンのハンドリングといってよろしい。テールが流れる速度でなくとも快適だ。そのバアイ、運転感覚はごく自然。ミドルクラスのセダンと同じ感じで乗れるのだった。いわゆる”おコメ”の味付けだな。素晴らしいゴチソウでないけど、飽きないというセッティング。これだったら毎日乗っても疲れないと思う。 使い勝手も悪くない。街中から高速巡航まで、全て無難にこなす。乗り手も選ばず、初心者から上級者まで誰にでも乗りこなせるだろう。唯一のネックは普通のセダンより若干高い車高。全高制限のある駐車場を常時使うなら、サックリ諦めねばなるまい。ただ経験上、車高の高いクルマに乗っていて不便を感じることは無くなりつつある。特にショッピングセンターなど、背の高いクルマが増えていることを想定し、何らかの方法で対応している。じゃないと背の低いクルマのお客さんしかきてもらえないから。自分の車庫さえ入れば気にすることもなかろう。
気になるネンピはどうか? 8、54km/リッターは、渋滞やけっこうハイペースで走った高速道路(最高速は100km/h)と撮影の全開テストコースを含めたモード。最低のネンピだと思っていただいてよかろう。6km/リッター前後を覚悟していたので驚いた。13、78km/リッターを記録した帰りは、95〜100km/hで走行車線主体に流した時のデータ。やっぱり直噴エンジンってネンピいい。あと100kg車重を軽く出来たなら、ネンピも動力性能も一段と向上するに違いない。おそらくセダンはナディアみたいな方向で進歩していくんじゃないかと思うが、次のテーマは軽量化、です。 トヨタ御自慢の直噴エンジン。コストを掛けているだけあり、現在販売されている直噴タイプじゃ最も高い評価を受けている。デビュー当初はコスト高のためか、限定販売に近いカタチでコロナ・プレミオに搭載された。現在は量産体勢が整い、ビスタ、アルデオにもラインナップ。ナディアで4車種目となる。
D4の特徴は希薄燃焼領域が広いこと。さすがの直噴エンジンも、アクセルを踏み込むとパワーを出すべく普通の燃焼モードとなってしまう。車種によっちゃ90km/h巡航で希薄燃焼モードから外れるタイプもあるほど。D4はけっこう負荷の高い速度域まで希薄燃焼モードをキープ。だからネンピがいいのだ。
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