HPトップに戻る
●過去のレポート
No1:ガソリンカードランキング
No2:安いレンタカー会社
No3:使えるディーラー系カード
No4:高速道路周遊券
No5:ユーザー車検体験記
No6:現在実施中のETC割引
No7:教習所選びのポイント
No8:車庫証明は自分で取ろう
No9:決算期の値引きレポート
No10:自動車保険ランキング
No11:自保ネット見積もり編
No12:GSカード年会費無料
No13:アクアラインETC割引
No14:「新古車」は今が旬
No15:EVレースレポート
No16:タイヤ値上げ
No17:自動車税
No18:新グリーン税制
No19:JAF
No20:自動車取得税
No21:最新ディーゼル
No22:レーシングEV
No23:自動車リサイクル法
No24:BS F1イベント
No25:EVフェスティバル'04
No26:チャレンジEVミゼット2 2005
No27:トッティがモトGP
No28:エコラン大王への道

11月28日

オールアバウトの記事へ  

新型ウイングロードは、道具としてのクルマ

フロントは最近の日産顔

 試乗の前に車両説明を受ける。新型ウイングロードは「目的に応じて使える”新・ワゴン空間”」「便利に使える”新・ワゴン機能”」「気持ちよく走れる”新・ワゴンドライブ”」の3つが大きなアピールポイントだそう。商品のターゲットとなるのは25歳を中心とした20代の男性。デザインチーム自体も若い世代中心で構成され、若者のココロを掴むべく開発されたとのこと。実際、開発において20代の人々にアンケートを採り、その意見を採用しているのだそう。

 エンジンはキューブと同じ1,5リッターと、ティーダと1,8リッターの2種類を用意。今回の試乗会では両方のエンジンを比べることができました。ミッションはハイパーCVTと4速ATがあり、FF車はCVTが選べるも4WD車は1,5リッターエンジン+4ATの組み合わせになります。

 本当にザッとしか紹介していませんが、とりあえず早速試乗記に参りたいと思います。クルマの詳しい内容を知りたい方は、下にプレスリリースのアドレスを付記するのでそこを参考にして下さい(サボリです、笑)。ではでは、試乗記へ! まずは1,5リッターエンジン搭載車から。 

試乗編(1,5リッターエンジン搭載車)

新美(以下、新):師匠、運転してみてどうですか?

国沢(以下、国):うん、いいクルマだよ。

新:静かだし、乗り心地もいいですね。けど、特に大きな特徴が感じられない気が……。

国:う〜ん、特にいいクルマでも、特に悪いクルマでもないね。特にいい所はどこかと聞かれると、困ってしまうよなぁ。だからって悪いところも見当たらないしね。

新:そうですよね。アイドリング時の振動がまったくないし、遮音性も高い。乗り心地だって柔らかすぎず硬すぎずで結構快適です。そういう意味で新型車だという感じは強くするのですが。

国:道具としてのクルマだね。クルマを道具として割り切るなら、絶対に満足できるクルマだと思うよ。1,5リッターエンジンも、低回転からトルクがよく出て十分に走るしね。ただ、高回転まで引っ張っても騒々しくなるだけでパンチはないね。これで150万くらいでしょ? その値段だと他の選択肢も増えるから、悩みどころだな。

新:う〜ん、正直自分のクルマとして買うかと聞かれると、最初の候補になるようなモデルじゃないかもしれません。やっぱり何か大きなアピールポイントが欲しいですよね。

国:じゃあ運転交代。運転してみなよ。

新:はい。き、緊張します。

国:どう? 運転してみた印象は?

新:う〜ん、運転しても助手席で受けた印象と特に変わりません。エンジンは低回転でトルクが出ていますが、3000回転以上は回してもパワーの盛り上がりより音の盛り上がりが先に来てしまう感じですね。

国:実用ワゴンだから、低回転でしっかり走れればいいんだよ。特に高回転をキープする必要はない。

新:カーブでもロールは少ないですね。これなら安心して曲がれます。乗り心地だって尖った突き上げはないし、カーブでもそれなりに粘ってくれる。積極的に攻め込むようなクルマではありませんが、安心感は高いと思います。それにしても、かなり運転しやすいですね。シートもそれなりに座り心地いいし。さて荷室ですが、このクルマ、助手席と後席が、ハッチドアを開けた部分にある荷室のレバーでワンタッチで倒せるんです。

スキー板からスノボーの板まで、何でも入りそう。

国:これは便利だね。でも最近のステーションワゴンだと普通の装備だね。

新:。いちいち前に行ったり後ろに回ったりしなくて済みます。グレードによっては装備されないものもありますが、できれば全グレードに標準装備して欲しいところです。それよりも、師匠に見て貰いたいのが荷室の後端がベンチになる機能。これ、良くないですか? スキー靴を履き替える時などに便利そうです。テールゲートが屋根になるし、電灯も付いてるし。コレは消費者の意見を採用したものだそうです。師匠、ちょっと座って見てください。

背もたれも結構いい感触です。

国:これいいねぇ〜! 防波堤とかの釣りに使えるな。ここに座りながら釣りできたら、これはかなり便利だ。おい新美、君もちょっと座ってみなよ。

新:結構座り心地いいですね。本当に色々使えそうですね。誰かきれいな人が隣にいたら最高です。

国:あそこの女の子に声掛けて一緒に座ってみれば?

近くにいた若い女性に声を掛けるも撃沈です。

国:新美君、ちょっとボンネット開けてみようか。

新:了解です。

国:どう? 何か特徴的なところあると思う?

新:……。正直あんまり分からないです(汗)。特にないと思いますけど。

国:うん、特にないよ。じゃぁ閉めようか(笑)。

試乗編(1,8リッターエンジン搭載車)

新:師匠、どうですか?

国;ん〜、あんまり印象変わらないね。

新:そうですか。ステアリングシフトはどうですか? ハンドルと一緒に回転するタイプですか?

国:うん、一緒に回転するよ。これ、いいよね。日産車に最近増え始めてるけど、あるとやっぱり便利だよ。

ロールは少な目。安定感あります。

新:お、お、お、……。

国:こうやって限界超えたチェックするのは横剛性を確かめるためだからね。絶対やるなよ。まだ10年早いから。

新:了解です! ってかやろうと思っても怖くて無理です。自分のクルマではないですからね。早くもマイナーチェンジさせちゃったら大変です。

国:じゃあ運転交代!

新:はい!

手に汗握りまくりでした(笑)。

新:う〜ん、本当にあんまり変わらないですね。低回転のトルクが太くなったとは思いますが、高回転まで回してもやっぱりパンチはない感じがします。

国:ふ〜ん、新美でも解る? まぁこういうクルマ買うなら1,5リッターで十分だね。パワー的にも十分だし、燃費や環境のこと考えても1,5リッターの方が好ましい。

新:そうですね。

国:ステアリングシフトは使ってみないの?

新:あ、えーっと、使ったことないから、なんか怖かったり……。いや、使ってみます。

国:どう?

新:まぁ便利といえば便利ですね。でも、高回転をキープしたいと思わせるエンジンではないので、無いなら無いでいいような気もします。

国:まぁね。これはアクセサリみたいなもんだよ。無いよりはあったほうがいいし、なんとなくスポーティな気分になれるしね。滑りやすい場所だとギアを固定できると走りやすいこともある。

リヤのデザイン、なかなかイケてると思うけど、イプサムに似て無くも……。

新:なるほど。そういうもんですか。しかしこっちのエンジンも、アイドリングでは振動が少ないですね。少ないというか、皆無です。回しても音は大きくなるけど、振動は少ないです。

国:本当だねー。さすが新型!

新:ロードノイズも小さいし、本当に新しいクルマは違いますね。しかしなぁ、本当にいいクルマだとは思うんだけど、何かこうクルマ好きに対して訴えてくるものがないですね。200万あったら他のクルマも考えるんじゃないかと。

国:まぁでもこれでいいんじゃない? コンセプトからして実用ワゴンなわけだから、変にクセがあるよりは素直だよ。

新:そうですね。

国沢チームと日産開発部の対談編

 ここからはレポート形式でお伝えしたいと思います。試乗後、広報の鈴木さんやデザイン部の水野さん、商品企画部の方などを交えて、色々と話をすることができました。いやー、そうそうたるメンバーで本当に緊張。まず話題になったのが、デザインについて。新型ウイングロードを見ると分かるように、何となくフーガと似ている感じがする。これについて質問すると「確かに多少日産のアイデンティティを感じさせるようなデザインになっていると思います。一目で日産車だと分かるのはいいことだと思いますし。しかしだからといってデザインに大きな制限が加わるかというとそうではなくて、デザインの自由度は高いです」。

 鈴木さんによると、日産のアイデンティティを前面に押し出したデザインは、全部で3種類あるそう。師匠は「でも例えばキューブとか、独自のデザインで売れているクルマもあるわけじゃない? 昔の日産車は今みたいに似ているデザインじゃなくて、全部バラバラだったけどそれでも人気があった。こういったデザインは受け入れられやすいかもしれないけど、例えば何年か経った後の価値とか、懐かしがられるクルマに成りうるかということを考えると、結構厳しいと思う」と。そうですよね。やっぱり独自のデザインを持っていた方が、愛着なりクラシック的な価値なりが付くと思います。まぁこれはあんまり大きな声では言えないのだけれど、やっぱりゴーンさんの方針なのでしょう。これは強く思うことなのだけれど、ゴーンさんの方針は商業的には上手なのかもしれないが、しかしクルマ好きにとっては何となく味気ない気がします。

サイドウィンドウのラインは流れ星の軌道をイメージ!

 次に話題となったのは、新型ウイングロードにはこれといった大きな特徴がないこと。積載性もあるし、それなりに入るし、快適性もまぁまぁ。しかし何かイマイチ大きな印象が得られないのです。それを商品企画の人に質問すると「やはりステーションワゴン、特にこのクラスのワゴンは実用性を求める人が多い。そういうクルマに大きな特徴を与えるのってなかなか難しいんです。クルマを道具として捉えている方が多いですから。カテゴリー的に難しいのです」とのこと。確かに、スポーツカーでもなけりゃ、高級サルーンでもない。レガシィみたく走行性に振ると高くなっちゃうし……。でも、1番高価なグレードだとその価格は200万円近い。そうなるとレガシィの2,0リッターNAエンジンのグレードに手が届いてしまう。商品説明ではライバルはカローラフィールダーで、そこにエアウェイブが少し食い込むかくらいだと言っていたけど、場合によってはレガシィもライバルとなる可能性があるのではないでしょうか。

 そうそう、価格が話題になったのでもう1つ。200万円あれば皆さんはどのクルマを選択しますか? 今の時代、中古車市場だってかなり大きくなっているし、相当多くの選択肢があると思います。個人的にはもう少し安い価格設定にしたら、新型ウイングロードはかなり魅力的になるのではないかと思います。

 しかしやっぱりプロは違いますね。デザイン1つとっても、言うこと全てに1本の筋が通っている。僕も色々と質問してみましたが、サクッと答えられてしまいました。こういう時、やはり核心をつくような質問をしたいのだけれど、まだまだ勉強不足。じぇんじぇんダメでした(泣)。しかし、勉強になる。当たり前だけど、皆さん信念を持って仕事しているし、なによりアタマがいい。年中クルマとオンナのことでアタマが一杯の僕は、本当に恥ずかしい限りでした。次は負けねぇゾ!

総括

 新型ウイングロード。今回は1時間と短い試乗だったので、あんまり細かいことは書けませんが、結論としては師匠と同じく「道具としてクルマを買うなら、買って後悔しない」と評価します。クルマに何か大きな特徴を求める人には少し物足りないかも。特にいい所も、特に悪い所もないですから。悪いところだって、あればあったで愛着が湧く理由になりますからね。ちょうど自分のペットがあまりにバカでも、可愛く見えてしまうように。まぁ悪いところばっかでは困りますけど……。「スキーやスノボーや釣りが趣味で、道具をガンガン積みながら遊びに行きたい。汚れることなんか気にしないで、出掛ける際の気楽なパートナーにしたい」という人にはお勧めの1台です。

 初めての試乗会。ホテルに行けば皆さんに挨拶され、コーヒーを頂きながらクルマ談義。駆け出しの若造相手に皆さん丁寧に対応してくださり、恐縮しっぱなしでした。しかし、悔しい。駆け出しだろうが何だろうが「こいつ、なかなかやるな!」という強烈な印象を与えてやろうと勝手に意気込んでいたのですが、世の中そんなに甘くない。次の機会にリベンジです! 

レポート/新美瑛生